2012年1月28日土曜日

[フランス]欧州女王・リヨン、FW大滝とプロ契約


オリンピック・リヨン(フランス1部)は27日、FW大滝麻未(早稲田大学)をプロ契約を結んだと発表した。契約内容は明らかにされていないものの、背番号は22に決まった。31日に入団記者会見を行い、いったん帰国して2月に合流する。

大滝は昨年、中国・深センで開催されたユニバーシアードで7得点を挙げ、日本の2大会連続準優勝に貢献。移籍には至らなかったが、12月にはジャパンツアーで来日したアーセナル・レディース(イングランド)に帯同した。また、大学2年時(2009年)に留学したカナダのヨーク大学では、リーグMVPと得点王の2冠に輝き、その後に進出した全国大会でもオールスターに選出されている。大学生としては十分な国際経験を持ち、堪能な英語で新しいチームメイトたちとコミュニケーションすることも可能だろう。

「とても誇りに思うし幸せです」と、クラブのオフィシャルページにコメントを残した大滝は、「私は多くのゴールを決める能力がある。日本人の中では背が高いほうなので、ヘディングも成長しました。そして、ボールをキープする力がある」と、自らのプレースタイルについて語った。

リヨンのオフィシャルページには、真新しいユニホームを掲げてカメラに収まる大滝の姿が掲載されている。クラブハウス内で撮影された写真の背景には、「リーグアン7連覇」「UEFAチャンピオンズリーグ6年連続ベスト16」など、リヨンの輝かしい歴史を示す幕が飾られている。欧州屈指の名門チームのひとつとして知られているリヨンだが、女子チームも勝るとも劣らない実績を残している。

リーグ戦では昨シーズンまで5連覇中で、今シーズンも首位に立っている(1月22日現在)。そして、昨シーズンはUEFA女子チャンピオンズリーグで永里優季の所属するトゥルビネ・ポツダムを破り、欧州初制覇果たした。無論、今シーズンも順当に勝ち進み、ベスト8に進出している。チームにはフランス代表MFカミル・アビリー、スウェーデン代表FWロッタ・シェリンを始め、スイス、ブラジル、コスタリカ、チュニジアなど、多国籍の選手で構成されている。

フランス、モンペリエにはDF鮫島彩、MF宇津木瑠美が所属しており、「日本人対決」も注目される。既に、リーグ戦での対戦は終わってしまったが、29日に3回戦が行われるクーペ・デ・フランス(フランスカップ)に勝ち進めば、対戦が実現する。

【みなサカ編集部】

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