2012年1月22日日曜日

[なでしこリーグ]阪口と山田加入のベレーザ、中盤のレギュラー争いが激化【女サカニュース】

日テレ・ベレーザは21日、アルビレックス新潟レディースからMF阪口夢穂(24)、ジェフ千葉レディースからMF山田頌子(21)が移籍すると発表した。同時に、活動休止している東京電力マリーゼから加入していたDF長船加奈(22)、MF井手上麻子(24)が昨シーズン限りで退団することも明らかにした。

阪口は新潟はもとより、なでしこジャパンでも主力として活躍する。名門・TASAKIペルーレの活動休止後、2009年にアメリカ(FCインディアナ)に新天地を求めた。だが、渡米直後に左膝前十字靭帯断裂という大怪我負い、シーズンのほとんどを棒に振り(2試合出場1得点)、2010年シーズン途中に新潟入り。移籍初年度はフォワードの一角として、昨シーズンは主にボランチとして、チーム史上初となる全日本女子サッカー選手権決勝進出に貢献した。

「アルビレックス新潟にいなかったら今の自分はない。怪我から復帰するだけでなく、サッカー選手としてさらに成長させていただいた。中でも特にナミックス株式会社には本当に感謝しています。サッカーに集中できる環境を作ってくれたのはもちろんのこと、社会人としても大きく成長させていただきました。この職場で働きながらサッカーができたことを、すごく誇りに思っています」と、なでしこジャパンの中心選手として活躍する環境を整えたクラブ、自らを雇用することで支援した企業に感謝の言葉を新潟オフィシャルページに残している。

一方、山田は常盤木学園高校卒業後の2009年にジェフ入りすると、めきめきと頭角を現した。ルーキーシーズン途中からスタメンに定着し、2年目からは背番号10を背負い、不動のレギュラーとして、劣勢に立たされることの多いチームを支えた。替えの効かない選手として、上村崇士監督の信頼も厚かった。昨シーズンは怪我に泣き、リハビリに時間を費やすシーズンでもあった。負傷でリーグ開幕には間に合わず、W杯による中断が明けた7月24日、INAC神戸レオネッサとのアウェイゲームで復帰を果たし、12試合に出場した。

「昨年は怪我で悩まされ、思うようにプレーができない中でも、サポーターの皆さまからは、あたたかい声をかけていただき、とても励みになりました。復帰してから苦しい状況が続く中でも、変わらぬ熱い応援をしていただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ジェフの選手の一人としてピッチに立てたことは、私の一生の宝です」と、千葉オフィシャルページでサポーターへの感謝の言葉を綴っている。

阪口、山田はともに足元の技術が高く、阪口はゴール前で得点に絡み、山田は正確なキックでチャンスを演出する。ベレーザの中盤には伊藤香菜子を始め、原菜摘子、中里優、木下栞など、経験豊富なベテランから勢いのある若手まで、充実した選手層を誇っている。そうした中で阪口、山田が加わり、昨シーズンにも増して激しい競争となることは間違いない。就任2年目となる野田朱美監督のチーム作りにも注目が集まる。

【みなサカ編集部】

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