2012年1月25日水曜日

大住良之コラム「Jリーグクラブライセンス 過ちを繰り返すのか」

Jリーグが今年度から「クラブライセンス制度」を実施することになった。
 この制度はヨーロッパから始まった。スター選手の獲得合戦などでクラブ経営が不健全化するのを防止することを目的にドイツで始められ、現在ではヨーロッパサッカー連盟(UEFA)も採用している。
 そしてアジアサッカー連盟(AFC)も導入を決定、2013年以後はライセンスを受けられなかったクラブはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を与えないという厳しい態度で臨むことになった。Jリーグの導入は、このAFCの決定に従うものだ。

 簡単に言えば、堅固なクラブ運営組織と選手育成のためのシステムをもち、ホームスタジアム、練習場などの施設を充実させ、赤字を出さない運営をすることが義務づけられ、一定の猶予期間を経ても改善されないときには罰金や降格といった重いペナルティーが科されることになる。
 何やらものものしいが、とにかくきちんとクラブを運営して、地域に貢献していきなさいということで、恐れるようなものではない。

 しかしひとつ気になることがある。Jリーグの基準にはAFCの基準にない項目がいくつかあるが、そのひとつ、女子チームの保持である。
 この項目は「C基準」、すなわち「達成が推奨されるもの。ライセンス交付とは関係ないが、将来的に等級が『A』か『B』に引き上げられる可能性あり」となっている。
 さらに詳細を読んでみると、下記のように定められている。

※続きは、携帯公式サイト「みんな@サッカー」 でお楽しみください。

■著者プロフィール
大住良之

1951年神奈川県横須賀市生まれ。中学生のとき66年イングランドW大会の放送を見てサッカーにのめり込む。74年一橋大学卒業後、ベースボール・マガジン社入社、「サッカーマガジン」編集部勤務。78年より編集長。82年同社退職後、88年よりフリーランスのサッカージャーナリストとして活動。

0 件のコメント:

コメントを投稿