2012年3月30日金曜日

[めぬまカップ]常盤木が2大会連続5度目の優勝




めぬまカップ2012(第18回熊谷市高校女子サッカー大会)は29日、利根川総合運動公園などで順位決定戦を行い、決勝戦は常盤木学園(宮城)が十文字(東京)に5-3で勝ち、2大会連続5度目の優勝を飾った。3位決定戦は鳳凰(鹿児島)が京都精華(京都)に1-0で勝利。最優秀選手に松浦渚、優秀選手に野口彩佳(十文字)に選ばれ、荒谷香帆(高崎健康福祉)が得点王に輝いた。

25分ハーフという短期決戦ながら、試合は8ゴールが生まれる打ち合いとなった。有田佳代の2得点などで十文字が3点を先取すると、常盤木も松浦渚、平國瑞樹、八幡あすかのゴールで試合を振り出しに戻し、3-3で前半を折り返す。迎えた後半、常盤木がこの均衡を破る。後半も折り返しに差し掛かった13分、相手ゴールキックを橘山結がヘッドで跳ね返すと、このボールに反応した堀井美月が抜け出し、飛び出してきた十文字GK山田紅葉をかわして、無人のゴールネットを揺らす。直後にPKを取られるピンチを迎えたが、GK石森唯の好セーブで防ぐと、再び相手DFラインの背後に抜け出した堀井のラストパスを途中出場の山下あかりが押し込み、打ち合いを制した(試合は25分ハーフ)。

【取材/写真:Takuma Omori@利根川総合運動公園】

2012年3月23日金曜日

[なでしこリーグ]なでしこリーグ準加盟にスフィーダ世田谷、FC高梁を承認

日本女子サッカーリーグは23日、スフィーダ世田谷FC(東京都世田谷区)、FC高梁吉備国際大学Charme(岡山県高梁市)の2チームが「なでしこリーグ準加盟」を申請、承認されたと発表した。両チームは昨シーズン、なでしこリーグ2部に当たるチャレンジリーグに昇格。S世田谷はEAST3位、FC高梁はWEST優勝の成績を残している。既に行っていた準加盟申請が22日の理事会で承認された。これにより、チャレンジリーグに所属している準加盟クラブに7チームとなった。

なでしこリーグに加盟するためには、以下の条件を満たさなければならない。

(1)将来、NL加盟チームとして入会を目指す意思を持つチームであること。
(2)NLのホーム試合を、チームの所在地内のスタジアムで開催できること。
(3)前号のスタジアムはリーグ規約に定める基準を満たすものであること。
(4)CL新加盟チームはその後の1年間の活動状況が、リーグ規約第22条に基づき十分と判断されること。また次年度のチャレンジリーグに所属していること。

■準加盟チーム
①ベガルタ仙台レディース
②スフィーダ世田谷FC 
③AC長野パルセイロ・レディース
④静岡産業大学磐田ボニータ
⑤バニーズ京都SC
⑥FC高梁吉備国際大学Charme 
⑦ジュ ブリーレ鹿児島

【みなサカ編集部】

2012年3月1日木曜日

[大学地域対抗戦]4強が決定!西関東が得失点差で2連覇逃す

大学女子サッカー地域対抗戦2012は29日、予選リーグなど10試合が行われ、1位・2位トーナメントに進出する4チームが決まった。

混戦のBブロックは関東B選抜、関西選抜がそれぞれグループ首位、2位となり、前回優勝の西関東選抜を退けて1位・2位トーナメントに進出した。勝ち点4で並ぶ関東Bと関西がスコアレスドローに終わり、西関東は北海道・東北に3-1で勝利。3チームが勝ち点5で並んだが、得失点差の争いで関東Bが首位、関西が2位で予選リーグを突破。得失点差1の差で3位となった西関東は、試合終了直前の失点が響いた。3-0のまま試合を終えていれば、得失点差で関西と並び、総得点で関西を上回って2位になっていただけに、悔やまれる失点だった。

一方、Aブロックは東関東との直接対決を制した中国・四国が4連勝でグループ首位となり、勝ち点7で東関東が続いた。中国・四国はメンバー20人中、18人を吉備国際大学に所属する選手で固め、この試合でも10人が先発。開始早々の10分、西関東に左サイドを破られたピンチを凌いだ直後のプレーで西川明花(吉備国際大学)が決め、試合の均衡を破る。その4分後にはコーナーキックから野間文美加(吉備国際大学)がヘッドで押し込むと、後半も2点を追加した。

3月1日に行われる準決勝では、関東Bと東関東、中国・四国と関西が対戦する。

試合結果

携帯公式サイト「みんな@サッカー」

【取材:Takuma Omori@アスコザパークTANBA】

2012年2月29日水曜日

[大学地域対抗戦]関東B選抜、西関東と関西抑えて首位に立つ


大学女子サッカー地域対抗戦は28日、予選リーグが始まった。Aブロックは大阪体育大学が所属する関西選抜、日体大、早稲田大で構成された西関東選抜を抑えて、関東大学女子サッカーリーグ2部・3部で構成された関東B選抜が首位に立った。西関東選抜との関東対決に1-1で引き分けると、北海道・東北選抜には4-0で快勝。勝ち点4で並んだ関西選抜を得失点差で上回り、グループ首位に立っている。

大会2連覇を目指す西関東選抜は、2引き分けで1位・2位トーナメント進出が厳しい状況となった。初勝利を目指した関西選抜戦、12分にカウンターから増田瑞菜(武庫川女子大学)に先制点を許す苦しい立ち上がり。前半終了間際に嶋田千秋(日本体育大学)のCKから山名真妃(日本体育大学)がゴール前の混戦で押し込むが、後半に追加点を挙げられなかった。29日午前中に行われる予選リーグ最終戦でグループ首位通過を懸けて、関西選抜と対戦する。
一方、Bブロックでは東関東選抜、中国・四国選抜が順当に白星スタートを切り、29日に予選リーグ残りの3試合を戦う。

※試合は25分ハーフ。

【取材:Takuma Omori@アスコザパークTANBA】

2012年2月25日土曜日

[大学]地域対抗戦開幕に先駆け、関東で東西対抗戦を開催

大学女子サッカー地域対抗戦2012は27日、アスコザパークTANBA(兵庫県丹波市)で開幕する。3月1日までの4日間(試合は28日より開始)、各地域から選抜された選手で構成された9チームが優勝を目指して戦う。また、開幕を2日後に控えた25日には、西が丘サッカー場で第8回関東大学女子サッカー東西対抗戦が行われた。第1試合では関東B選抜が関東Liga Student2011高校生選抜に4-1で勝利を収め、第2試合では東関東大学女子選抜と西関東大学女子選抜が1-1で引き分けた。

関東B選抜は関東大学女子サッカーリーグ2部・3部に所属する16チームから選抜された選手で構成されている。下部リーグとはいえ、2部優勝の国士舘大学、3部優勝の東京国際大学など、新たにサッカーを創設した躍進著しいチームが多い。昨年、一昨年と地域対抗戦で3位入賞を果たしており、今年も上位進出を目指す。31分に永木真理子(山梨大学)がPKを決めて先制すると、35分には寺本知靖子(東京国際大学)のロングフィードに反応した内田那弥(大東文化大学)がスペースに走り込み、GKとの1対1から冷静に流し込む。その後も永木の2点目、後半開始から出場した松山智(順天堂大学)が追加点を挙げた。

地域対抗戦で優勝の一番手と目されるのが昨年度の覇者・西関東選抜である。全日本大学女子サッカー選手権で両校優勝した日本体育大学と神奈川大学に、昨年度まで同大会2連覇していた早稲田大学が加わる。個々の選手の能力の高さでは他地域を上回り、吉備国際大学を中心に構成された中四国選抜と決勝で当たる可能性が高い。試合はボール扱いの上手い選手を揃える東関東選抜に主導権を握られるが、GK山本有沙(日本体育大学)の好セーブで凌ぐと、23分に右スペースを飛び出した神山典子(神奈川大学)が先制点を決める。だが後半はチャンスを生かせず、相手の反撃をGK山本の好セーブなどで凌いだが、試合終了間際に瀬戸口梢(筑波大学)に同点ゴールを決められた。

【取材:Takuma Omori@西が丘サッカー場】

2012年2月20日月曜日

[国内]チャリティマッチ、なでしこ女王とチャレンジEAST覇者が激突

「東北元気復興!」を合言葉に常盤木学園高校とINAC神戸レオネッサのチャリティマッチが19日、宮城県サッカー場Bグラウンドで行われた。雪が舞う中、4000人の応募から選ばれた1500人を含む、約2500人が会場に詰め掛けた。








ヘディングで勝ち越し点を決めるMF南山千明


試合は11分にMF中島依美のクロスにFW高瀬愛実が頭で合わせてINAC神戸が先制するも、MFチ・ソヨンの負傷退場(28分にMF清水あかねと交代)を機に常盤木が盛り返す。常盤木は32分、FW京川舞が「パスです」というシュート性の速いクロスに「(京川)まいがドリブルするといつも出してくれるので、走るしかない」と逆サイドから走り込んだMF伊藤美紀が押し込み、1-1と試合を振り出しに戻して折り返す。

だが後半はINAC神戸の一方的な展開となり、シュート数を比べても14対3と圧倒する。開始早々の51分、中島のCKからMF南山千明が頭で押し込み、勝ち越しに成功。その後も相手陣内でゲームを展開すると、MF田中陽子のバー直撃のシュートなどで常盤木ゴールを脅かす。そして82分にFW大野忍、高瀬と繋ぎ、最後はFW川澄奈穂美が合わせ、勝負を決定づけた。

※レポート、コメントはあらためて、携帯公式サイトみんな@サッカーに掲載します。
【取材/写真:Takuma Omori@宮城県サッカー場】

2012年2月19日日曜日

[なでしこリーグ]浦和レッズ、後藤のゴールでジェフに辛勝

ジェフ千葉レディースと浦和レッズレディースは18日、姉崎公園サッカー場で練習試合(30分4本)を行い、FW後藤三知のゴールで浦和が1-0で勝利した。決勝点は3本目の17分、中盤で猶本光が右サイドへ展開。攻め上がった成合瞳のクロスに反応した後藤がDFライン裏のスペースを突き、飛び出してきたGKを越えるループシュートでゴールネットを揺らした。

浦和は出場した選手が複数のポジションで試され、DF成合瞳、MF猶本光、MF和田奈央子、MF高畑志帆といった新加入選手も出場機会を得た。「新しい選手がいっぱいいる中で個人個人がやれることと、やらなければいけないことをしっかりと表現してプレーして欲しい。チームとしてどうこうというのはあまり要求せず、自分の力をこういう場で発揮しようと送り出した。いろいろな選手が違うポジションをやりながらも、やろうとしているイメージが共有できている」とコメント。課題を指摘しながらも、初戦としては及第点を与えている。

【取材:Takuma Omori@姉崎公園サッカー場】

2012年2月18日土曜日

[地域リーグ]ノジマステラ神奈川、初の対外試合でジェフに勝利

2得点を決めたFW古市美里
2月14日に始動したノジマステラ神奈川(神奈川県3部)は18日、姉崎公園サッカー場でジェフ千葉レディースと練習試合を行い(35分3本)、FW古市美里(尚美学園大学)の2得点で2-0と勝利を収めた。古市は1本目の10分にMF井上友利恵のパスに抜け出して決めると、2本目の6分にもループ気味のシュートでゴールネットを揺らした。怪我人が多く、ユース選手との混合チームであるジェフに対して、3本目も最後までゴールを目指したが、2-0のままタイムアップした。

「ピッチで選手が躍動している姿を見られるのは感慨深い。結果的に勝てたとはいえ、選手自身もミスなども含めて足りないと感じてくれた。ひとつひとつのプレーを高めなければいけないと感じて、試合には勝てたというのは、ある意味一番いい形かもしれない」と、約1年ぶりに対外試合に臨んだ菅野将晃監督も勝利を喜んだ。

【取材/写真:Takuma Omori@姉崎公園サッカー場】

2012年2月15日水曜日

[地域リーグ]ノジマステラ神奈川がチーム初練習【女サカニュース】



ノジマステラ神奈川は14日、横浜FCが使用するLEOCトレーニングセンターでチーム初練習を行った。約1時間のミーティングを終えると、真新しいトレーニングウェアを身につけた選手たちが、溢れんばかりの笑顔でピッチに飛び出した。菅野将晃監督を中心に円陣が組まれ、GK南条の掛け声とともに練習がスタート。冷たい雨が降りしきる中、初日からボールを使い、常に体を動かしながら約1時間半のメニューをこなした。また、2月1日のチーム発足後に入団が決まったMF井上友利恵(ジェフ千葉レディース)も合流した。

同チームに入団した選手は全て、家電量販店ノジマの正社員として雇用される。通常、アマチュア選手は4月からの入社となり、それまでは無給で練習をしなければならない。だが、「『練習をやるんだから入ってもらいましょう』と言って頂けた。そういうのは普通はありえない。そこまで我々を支援してくれている証拠のひとつだと思います」(菅野監督)と、会社も全面的にバックアップしている(入社日は選手それぞれの予定などにより異なる場合がある)。

チームが発足した2月1日には、昨年まで菅野監督が率いた東京電力マリーゼに在籍していた選手を中心に発足したベガルタ仙台レディースも始動している。「昨年の我々マリーゼの置かれた状況というのは、言うまでもないこと。私と彼女たちの形は一緒ではなく、違うけれども、それぞれがそれぞれの立場で再スタート出来たというのは嬉しい限り。いずれ、どこかで交わることがあるかもしれない。みんなが昨年の思いを秘めながら、それぞれ精一杯やれることが嬉しいし、やっていくことが大事だと思う」と、菅野監督はピッチ上での再会を誓っている。

※始動レポートはあらためて、携帯公式サイトみんな@サッカーに掲載します。

【取材:Takuma Omori@LEOCトレーニングセンター】

2012年2月1日水曜日

[地域リーグ]ノジマステラ神奈川、14名でなでしこリーグ入り目指す


女子サッカーに参入するノジマは1日、ノジマ本社で発足記者会見を行った。前東京電力マリーゼ監督の菅野将晃氏がGM兼監督、コーチには三壁雄介氏(31)、GKコーチには前長野パルセイロレディース監督の椚陽介氏(30)が就任する。チーム名は「ノジマステラ神奈川」に決まり、神奈川県全域をホームタウンとする。また、テレビ神奈川、エポスカード、神奈川新聞がユニホームスポンサーに付くなど、地元・神奈川県下の企業のバックアップも得ている。相模原市内に練習場、クラブハウス建設を予定しているが、当面は横浜FCのグラウンドで練習する。2月14日にチーム練習を開始する。

▽チーム名
「ノジマステラ神奈川」

▽スポンサー
テレビ神奈川(胸)、エポスカード(背中)、神奈川新聞(袖)

▽GM兼監督
菅野将晃(51)
▽コーチ
コーチ:三壁雄介(31)
GKコーチ:椚陽介(30)

▽選手
1 GK 南条真沙代(日本体育大学)
2 DF 吉見夏稀(JFAアカデミー福島)
3 DF 後藤麻衣香(伊賀FC)
4 DF 寺田玲子(静岡産業大学)
5 DF 吉田彩香(日本体育大学)
6 MF 片岡沙希(リンゼイウィルソンカレッジ)
7 MF 西村温美(常盤木学園高校)
8 MF 坂本珠梨(伊賀FC)
9 MF 尾山沙希(吉備国際大学)
10 MF 山根ひかり(早稲田大学)
11 FW 古市美里(尚美学園大学)
12 サポーター
13 FW 河原崎希(静岡産業大学)
14 FW 金井奈苗(大阪桐蔭高校)
15 FW 長澤まどか(静岡産業大学)

※記者会見の菅野監督、選手コメントは、携帯公式サイト「みんな@サッカー」に掲載します。

【取材:Takuma Omori@横浜みなとみらい】